Monday, February 25, 2008

ワークショップの本を出版しよう!


2008.01.18

イスタンブールの活動が無事に終わった。ワークショップが終了してから、すでに一年半経過している。このような状態で当時の記録を甦らせるのはそう簡単ではない。まずは、参加者を集めて
編集活動への協力を促す必要があった。しがし、当時のメンバーはチュニジア、マケドニア、インドネシア、日本など世界各地に散在していて、地元の参加者たちも海外で就職していたり、社会人としてなかなか時間がとれず苦労した。このような困難ななか、8名ほど集まって夕食をする機会をもった。2005年にアジア近代建築ネットワーク’(mAAN)の国際会議をこの地で開催し、その前年に上海で開催された産業遺産ワークショップについて発表し、その記録となる本が2007年に出版された。今回はその第2弾となることを参加者に伝え、その重要性を強調した。彼らは、僕がイスタンブールを訪れたことで、多少、エキサイトしてきたようだった。



【GK】

イスタンブール産業遺産の再生に参加




2008.01.12

今日から一週間、トルコのイスタンブールへ出張する。
今回の出張の目的は、2006年5月に当地にて行われた産業遺産再生ワークショップのまとめ
として記録となる本の出版作業を進めるためだ。ワークショップは、僕が過去4年ほど関わってきた20世紀の文化遺産である工場や倉庫などの建築物の保存、活用についての提案をすることを目的とした。そして、その手法の発案などをイスタンブール工科大学の研究者たちの協力のもと、インドネシア、トルコ、日本の建築家たちが、若手建築家とともにチームを編成しいくつかの提案をしたものだ。
地元のコーディネーションを担当したのが同大学の助手を務めるネシェ・ド−サンだ。ワークショップを無事に成功させた後、彼女はフルブライト奨学生としてハーバード大学で一年間研究活動に専念するためイスタンブールを留守にしていた。彼女が帰国し、ようやく出版に向けての活動が再開するという訳だ。 ワークショップは1年半前に実施されたが、その後、実際の工場はどうなったか、そして、果たして売却先の地主はこの産業遺産をどう再生するのかなどが興味深いところだ。

                                                         
【GK】

2008年はUIAトリノ世界大会の年




2008.01.07

年が明けて2008年になった。昨年の暮れは例年と異なり、海外で過ごすことなく久しぶりに東京で正月を迎えることが出来た。僕は、基本的にはナマケモノのようで、何もしない時はだらだらと時間を過ごしてしまう。2008年の年明けはそんな毎日が続いた。
久しぶりに三浦半島の松輪港へ釣りにも出かけた。船釣りで、ライトタックルで鯛を狙うのだか、なかなか本命をつり上げることが出来なかった。元気なイナダを何本か釣って楽しんだ。
2008年といえば、今年はUIA(国際建築家連合)の世界大会がイタリアのトリノで開催される。
3年に一度の建築家のオリンピックと言われる世界大会では世界各地から10000人以上の建築家たちが集まる。ここでは、建築家たちが分野に関わるすべてのことを議論し、また情報交換する重要な場となっている。6月29日から一週間開催されるが、僕はこの大会のプログラムを提案する委員を務めてきたこともあり、とても楽しみだ。そして、このトリノ大会で、次回の開催都市である東京が本格的に紹介され、いよいよ2011年の開催に向けて本腰になって企画が進められる。この東京大会では、広報担当の責任者として重圧のある役目を仰せつかっている。もうすでに2年間大会成功を目指して活動してきた。これからもっと忙しくなるだろう。
2008年の海外研究活動では、韓国、中国、インドなどに遠征することを計画しているが、国内でも千葉県銚子市のまちづくりについての調査も行う予定だ。


                                                          【GK】

Saturday, February 02, 2008

韓国建築家協会設立50周年記念大会にて基調挨拶を行う




2007.11.13

11月に入って緊急出張に出かけた。韓国建築家協会(KIA)の設立50周年大会の基調挨拶と韓国登録建築士協会(KIRA)会長との面談の二つの任務をJIA仙田会長から仰せつかった。KIA大会はソウル市にある旧ソウル駅舎にて開催された。この建物は近代都市遺産として重要な建築物であり、大韓民国史蹟283号として登録されている。設計は東京帝国大学教授塚本靖と朝鮮総督府の建築家ドイツ人ゲオルグ・ラランデによるもので1925年に竣工し、2003年に閉鎖された。
KIA大会式典には国会議員や在韓シンガポール大使などが招待され、僕は2人目の登壇者として仙田会長よりの祝辞を述べた。式典が無事終了し、引き続き夕食会が開催された。韓国建築界の重鎮たちが出席し、プレゼンテーションではKIAに貢献した歴代の会員たちがパワーポイントにより紹介された。駅舎内には様々な作品や50年史の展示などがあり、第2次世界大戦後日本統治から独立し、自らの道を歩んできた隣国韓国の建築家たちの達成した業績に僕も感激した。韓国建築家たちは、これから、さらなる発展と国際的に影響を及ぼすことは間違いない。
翌日は、今度はKIRA本部を訪問した。先月、東京国際フォーラムにて開催されたJIA20周年記念大会に招聘したFIKA(韓国建築団体連合)の会長を務めるHanKIRA会長との一カ月ぶりの再会だ。
仙田会長からのメッセージを伝え、今後の日韓建築界の親善関係やアジアの建築家の将来についてなど、柳(Ryu)春秀副会長を交えて2時間ほど会談した。そこへKIRAのキャンペーン・レディとして活動を始める韓国の有名キャスターさんが登場し、Han会長へ表敬訪問。僕も一緒に記念写真に収まることができた!
懇談後、一行は近所の老舗韓国料理店にて会食を楽しんだ。僕の帰りの飛行機は金浦空港から4時出発だったので、途中で失礼して空港へ向かった。
今回のクイック出張は韓国の二つの建築家団体の会長、また、名誉会員の先輩たちと友好関係を築くことができたことでとても有意義な旅だった思っている。



【GK】