Thursday, June 07, 2007

北京は今世界の中心か?




2007.06.01

この季節の北京は日中30度近い気温で上着はいらない。生憎、天気は曇り空だったが、朝は国広ゼミ・研究室での行動として天安門広場と故宮、そして天壇の見学を計画した。午後は16:00から北京大学で呂教授の研究室による胡同の保護・再生に関しての取り組みと 慶応大学準教授で中国在住の建築家松原弘典氏の講義を聴講した。
ゼミ生たちにとって、中国は別世界のように感じているらしい。その他の学生たちは、タイ、中国、ヨーロッパなどを体験しているので北京という中国の中心都市を感じることは容易のようである。近代中国発展の象徴となる2008年オリンピックの建設ラッシュをタクシーの車窓から眺めながら、城内へと向かった。天安門広場に到着し、全員が集まったところで簡単な説明と中国近代史のあらましを説明し、天安門広場の大都市空間、周囲の建築などを体感しながら、故宮へと進んだ。故宮は彼らにベルトルッチ監督映画「ラストエンペラー」を観るようにと勧めたのでゼミ生も内部空間に対する想像はできていたようだ。正面の門を入って自由行動として解散した。彼ら、一人一人が紫禁城でどのような体験をしたかは今季のゼミ報告書を読むのが待ち遠しい。
僕は、中国建築学会へと向かった。ここでは研究集会の一環として周暢先生による「現代中国建築」についての講義が行われた。張百平事務局長も同席し、韓国で開催されたISAIA Daegu大会以来の再会だった。講義は超える現代建築のスライド情報で、集会参加者にとっては中国事情が理解できる情報であった。
建築学会訪問の後、我々は北京大学へと向かった。
北京大学でも、呂先生の代行として、研究生が胡同について発表し、引き続き松原さんの講義も北京における現代建築を建築計画的観点からの解説された親切な講義だった。毎週日本と中国を往復しながら、設計活動を続ける彼のエネルギーは大変なものだと思い、敬意を評した。
夜は近所のレストランで恒例の懇親会が行われた。90人余りの参加者で盛り上がった会は布野先生の勧めで、多数の乾杯スピーチが行われた。最後に僕が中締めを行い、夕食会は無事に閉会した。
【GK】

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