Thursday, June 07, 2007

JIA副会長の役目を終えて…北京へ

2007.5.31

毎年、5月31日には日本建築家協会(JIA)の総会が開催される。「総会」とは団体の会員全員に対しての一年間の活動報告、会計報告、そして新年度に向けての計画報告と予算案提示などの承認を得る会である。総会では、それらの次第について一般会員からの意見と議論をもとに、各次第に関して承認を得る重要な会合である。2006年度には仙田満会長よりの要請で国際担当副会長の役職を仰せつかった。2006年度は国内では構造計算偽装事件を皮切りに、建築家に影響を与える様々な事件が発覚し、JIAは建設業界と共に国土交通省に対して建築士法改正議論に積極的に参加し、国際基準である統括設計者としての建築家職能の確立に向けて活動を続けてきた。一方、2005年にUIA(国際建築家連合)イスタンブール世界大会にて誘致した2011年東京大会に向けて、小倉善明日本実行委員会(JOB)委員長のもと、芦原太郎、横河健、古谷誠章、横山禎徳、そして小生がそれぞれ、財務、運営、学術、フォーラムジャパン、広報、各部会の部会長として、大会にむけて多数の委員たちと共に計画を進めている。2011年東京大会には世界110カ国余りから1万人の建築家と一般市民たちの参加が予想される建築家の祭典だ。JIAは、この機会に日本のみならず、21世紀の国際社会に向け21世紀の建築家と環境をテーマに社会運動を展開する予定だ。
国際担当として、もう少し日本の建築家たちが国際的視野にたって国内の情勢や自己の建築家としての職能を考えて頂きたいといつも思っている。IT時代では、日本はもう「島国」ではないのだ。それを日本の建築家たちはまだまだ理解していない。

今日は北京に旅立つ日でもある。
毎年、国広ゼミではアジア都市への海外視察旅行を実施している。例年に比べ、今年の旅行を早めの春期中に実施することになったのは、日本建築学会計画委員会春季研究集会という一見格式張った勉強会が北京で行われるのに便乗しようと考えたからだ。この研究集会は、滋賀県立大学教授の布野修司委員長が去年から「国内旅行よりアジアの方が最近は経済的だから」という理由で研究集会を海外で行うようになった。第一回目の韓国集会に布野さんから誘いがかかり、出席したことから、学生にとって海外の大学環境の中で、日本の他大学の学生たちと交流しながら国際的な体験をすることに意義を感じ、国広ゼミ生に、是非、この体験を共有してもらいたいと思った。4泊5日のゼミ旅行は、4年生、M1、M2も参加し27名の国士舘大学生が参加し、我が大学の存在感をアピールすることとなった。今日は成田空港に16:00集合、18:20のノースウェスト航空12便で北京国際空港に向かった。そして、曇り空、摂氏20度の北京に到着したのは、21:30。留学生で国広研究室在籍4年目のM2院生何承儒君の手配により、同じ留学生であった友人でガイドの喬亮さんがバスで送迎してくれ、宿泊場所である北京大学周辺のホテルの向かった。学生は経済的なホテルで一泊1,000円程度、僕はアジアで最大のホテル「Friendship Hotel」に宿泊することになった。

【GK】

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