Friday, May 25, 2007

Golden Week Around The World Part 2




2007.4.28

UIAトリノ2008世界大会のテーマとプログラムを検討する国際学術委員会は今回で2回目となる。2006年9月に第一回委員会が開催され、世界各国からエキスパートが招集された。僕もこのパネリストに選ばれ、なかには僕の学生時代にすでに国際的な建築評論家として有名だったRykwert教授も含まれていて、前回は緊張感のなか委員会に出席した。
しかし、今回は、前回に打ち解けた気分となったおかげでリラックスした雰囲気のなかで委員会が始まった。
僕はホテルで荷物が届くのを待って20分ほど遅れて会場に到着し、地元の委員会からテーマとプログラムのプレゼンテーションを受けた。内容を見てみると、テーマである「Transmitting Architecture(建築の発信)」と具体的な講演、シンポジウムとが明解ではなく、リストアップされた講師たちもヨーロッパ指向と偏っていて委員たちからコメントが出された。「テーマとプログラムとの関連性がよく分からない」、「セッションのテーマであるサステナビリティはテクノロジーからの視点のみでは語れない」など午前中のセッションでは軌道修正が求められた。昼食はトリノ建築家協会事務所の眼下に開ける広場にある屋外レストランでとることとなった。
昼食会ではロスアンジェルスで活躍するTarek Naga氏とRykwert教授、チェコ共和国のVladimir氏などと、基調講演者をノーベル賞受賞者である文学者のOrhan Pamuk氏にしてはどうかなどと話題が盛り上がった。
結局、午後のセッションでは、幅広く世界各地から建築家、文化人、研究者、政治的リーダーを集める方向で、また、NGO、他団体なども大会のセッションへの参加を呼びかけ、また、各委員から講演者たちの提案を募ることで合意した。今回では、委員会が重要な意見を述べ、有効的な提案をだしたことが印象的であり、僕たちは参加した意義を実感した。次回は今年の10月行われることとなり委員会は無事に閉会した。




【GK】

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